日時:
(1)2013年11月15日(金) 10:00-12:00
産業界での経験に関する講演
(2)2013年11月15日(金) 13:00-17:00
Event-B/RODINセミナー(基礎編)
(3)2013年11月16日(土) 13:00-17:00
Event-B/RODINセミナー(発展編)
(それぞれ開始30分前より受付開始)
※ 部分的にご参加いただくこともできます。詳細はプログラムをご参照下さい。
※ セミナー(2)/(3)についてはPCをご持参下さい.
会場:
概要:
ソフトウェアの信頼性を効率よく高めるためには,上流工程の時点における取り組みが重要とされます.実装やテストに至る前に,不具合の元となる曖昧さや不整合を,仕様など上流工程の成果物の時点で排除するという考え方です.これに対して日本国内では近年,厳密な言語を用いたモデル記述と検証を行う形式手法が注目されています.フェリカネットワークでのVDM手法の適用事例がよく知られています.
一方欧州を中心に,ソフトウェア外の環境も含めたシステム全体の記述,仕様の複雑さの分解といった特徴を持つEvent-B手法が盛んに取り組まれています.DSFにおけるガイダンス,IPAによる実証実験などEvent-Bは用いられています(下記リンク参照).
本セミナーは,Event-B活用の支援ツールRODINの研究開発におけるコーディネーターを務めたA. Romanovsky教授をはじめとし,欧州から4人の専門家を招いてEvent-Bに関する講演,セミナーの場を設けます.産業界での経験に関する講演をはじめ,実際にツールを利用したEvent-B/RODINセミナーを基礎編,発展編と開催いたします.
一部のみの参加も可能となっていますので,ぜひふるってご参加下さい.
※ 講演,セミナーは英語にて行われますが,日本人のアシスタントが必要に応じお手伝いをします.
参考リンク
http://www.event-b.org/
http://www.nttdata.com/jp/ja/dsf/
http://www.ipa.go.jp/sec/softwareengineering/reports/20120420.html
講師:
Alexander Romanovsky 教授(ニューカッスル大学・イギリス)
Alexei Iliasov 博士(ニューカッスル大学・イギリス)
Elena Troubitsyna 准教授 (オーボ・アカデミー大学・フィンランド)
Linas Laibinis 講師 (オーボ・アカデミー大学・フィンランド)
石川 冬樹 准教授(国立情報学研究所)
プログラム:
(予定)
(1) 産業界での経験に関する講演
11/15 (金)10:00-12:00
この講演では,欧州でのEvent-B手法に関する産業界での経験について報告をします.実際のプロジェクト,パイロットプロジェクトに関し,異なる抽象度でのどのような側面をモデル化・リファインメントしたのか,どのような性質を検証したのか,どう効率的な活用を目指したのかなどについて議論します.
対象:形式手法に関し,技術詳細ではなく応用アプローチに興味がある方々
VDMによる仕様記述やフェリカネットワークの事例など,形式手法やその応用に関する知識や技術的な経験があれば理解が深まると考えられますが,必須ではありません.
(2)Event-B/RODINセミナー(基礎編)
11/15 (金) 13:00-17:00
このセミナーでは,Event-B手法とその活用を支援するツールRODINに関する入門を行います.Event-Bは,複雑な構造と振る舞いを徐々に導入し(段階的詳細化),厳密な仕様を構築するための手法です.最終的に得られる全体的な仕様が正しくなるように,各段階でのモデルに対して検証を行っていきます(Correctness by Construction).
対象: Event-BとRODINツールについて学習,利用をしてみたい技術者の方々.VDMなど他の形式手法や,厳密な仕様記述に関する基礎知識(命題論理,一階述語論理など)に関する事前の経験があれば理解が深まると考えられますが,必須ではありません.
(3)Event-B/RODINセミナー(発展編)
11/16 (土) 13:00-17:00
このセミナーでは,Event-B手法とRODINツールを用いた検証について,発展的な議論と体験を行います.特に,安全性分析や耐故障性のモデル化など,システムディペンダビリティのためのモデル化と検証について,詳細な検討を行います.
対象: Event-Bを用いた検証についてより深い理解を得たい技術者の方々
前日の基礎編セミナーに参加できない場合でも,前日の資料を自習用に送付するなど,可能な限り補足を行うようにします.その場合,自習を行うために,他の形式手法や,厳密な仕様記述に関する基礎知識(命題論理,一階述語論理など)に関する事前の経験があることが望ましいです.
定員:
60名
※原則先着順としますが,NPO法人トップエスイー教育センター、日本ソフトウェア科学会の会員の方は優先的に受講いただけます。定員に達し次第,申し込みを締め切らせていただきます。
参加費:
無料
参加申込方法:
主催:
NPO法人 トップエスイー教育センター
協力:
国立情報学研究所 GRACEセンター
協賛:
日本ソフトウェア科学会 ソフトウェア工学の基礎研究会
お問合せ窓口:
inquiry@topse.or.jp