
近年、ソフトウェアシステムの不具合による大きな社会問題が続出しており、その結果、ソフトウェアシステムの持つ脆弱さが浮き彫りになり、それ自体が情報化社会におけるリスクであるという認識が広く浸透しています。
また、開発すべきソフトウェアシステムも年々、大規模化、複雑化、高度化、多様化の一途をたどっており、より安全で故障に対して頑健なソフトウェアシステム構築のための方法論とそれを支えるツールの普及が不可欠とされ、以下の特徴を持つ教育が求められています。
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所では、この教育ニーズに対応する研究プロジェクト(トップエスイープロジェクト)を発足し、モデル検証、要求分析、形式仕様記述、実装技術、アーキテクチャ、マネジメントの六講座シリーズを開発するなど、IT技術者教育を推進してきました。
トップエスイープロジェクトでは、民間団体や他研究機関の協力を得ながら、先端的ソフトウェア開発方法論・ツールの開発現場への適用を目指した実践的教育が行われ、その教育効果についても受講生の修了後の活動等により評価されています。教育活動を推し進める中で、ソフトウェア工学の理論と実践の間にあるギャップを自ら渡れる人材の育成が求められているという認識を益々深めてきました。
今後、国立情報学研究所内で継続的に取り組まれるソフトウェア工学の研究・実践・教育に関する取組みの成果をより活用した人材の育成を行うとともに、それらの開発現場への浸透を推進し、情報社会の健全なる発展に貢献するには、さらに多くの企業、団体、教育機関との連携が求められ、公益性を基本とした信頼性のある中立的な機関が必要になります。
そこで、私たちは、特定非営利活動法人トップエスイー教育センターを設立し、次にあげる活動を展開します。
私たちは、次代を担うITプロフェッショナルおよび高度IT人材育成に関わる人々を対象として、これらの活動をより継続性・公平性のあるものとし、日本のソフトウェア産業におけるサイエンスに基づくものづくりを定着させ、情報社会の健全なる発展に貢献する所存です。
NPO法人トップエスイー教育センター
理事長 本位田真一
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